今年も残すところ後、数分たらず。
　ちまたの人々は『新年』というやつに、過大なる期待を容赦なくかけている。
　ところが、今回の主人公『花子さん』は、そんな日本の伝統行事に染まることができないでいる。

　数年前、彼女は自分の『夢』を実現すべく、一歩を踏み出した。
　『夢』に向けて、自分なりに着々と歩いているつもりだった。
　ところが最近、『自分の夢』が何なのか分からなくなってしまったのである。
　「私は何がしたいのだろう。何をすべきなのだろう。このままでいいのかな。」

　「なんで！？」原因不明のブルー妖怪が彼女の心を支配している。

　２０〜才。理想と現実の壁が年ごとに厚く大きくなっていることに気づく。
　無限大だった自分の可能性が、ビー玉のようにちっぽけに感じる。
　だれでも 踏み込むブルーバンカー。
　花子さんは今、親友で既に子持ちの桜から、プレゼントが届いた。中身は絵本が２冊…。

　宮澤賢治の言葉、ひとつ、ひとつは夜空の星々の様に不思議な音楽を奏でているようです。

　いくら、耳をすましても聞こえないメロディ。

　OH夢来'Sは、そんな音楽を奏でる楽器にチャレンジしています。